鍛造技術が生み出す圧倒的な耐久力

小林工具製作所は、1963年の創業以来、「熱間精密鍛造」による工具・刃物の製造を得意としてきました。当社の妥協しない職人が鍛造によって作りだす刃物は、半世紀以上にわたり、工具を扱う世界中の技術者の手の中で活躍しています。
こんにちの私たちを支えているのは、他社に真似できない「熱間精密鍛造」の技術です。
鍛造加工によって薄い刃物を製造するのは他社ではほぼ不可能な技術です。当社では独自の技術によりこれを実現しました。他製法とは違う、鍛造の優れた耐久性にご期待下さい。
工具・刃物

性能テストの結果

ここにある顕微鏡写真(50倍)は、ケーブルカッター耐久テスト(325㎟銅線・500回の切断試験)を行った後の刃先の状態を映したものです。(a)は鍛造製刃(当社製品)、(b)はロストワックス製刃(台湾製)、(c)は削り出し加工品(中国製)を表しています。

(a) 小林工具製作所の鍛造製刃

Before cutting testテスト前
Before cutting test
forged Blade325㎟銅線・500回切断後

500回切断後の刃先の白い部分は、銅線によって元の黒染(黒色酸化皮膜)が削り落とされたことを示しています。刃の構造は、500回テストしたにもかかわらずテスト前とほぼ同様に保たれています。当社の鍛造刃が圧倒的な耐久力を持つことがわかります。

(b) ロストワックス製刃(台湾製)

Before cutting testテスト前
Before cutting test
500 times cutting test325㎟銅線・500回切断後

削られた部分の刃先は、大きく破損しています。このまま切断を続ければ間もなく使用不可能になります。刃の表面の溝はテスト中に銅線によって削られた跡です。

(c) 削り出し加工品(中国品)

Before cutting testテスト前
Before cutting test
500 times cutting test325㎟銅線・400回切断後

400回ほど切断した後、カッター本体が破損し切断テストが続けられなくなりました(ハンドル部品が破損したため)。この時点で切断テストは継続不能となりました。削られた刃先は完全に破損しています。刃先の表面にあるたくさんの深い溝は、テスト中に銅線によって削られた跡です。

小林工具製作所が大切にしていること

確かな品質とリーズナブルな価格設定

鍛造で作られた刃の品質は、鋳造品(ロストワックス製)で作られたものとは比較になりません。刃の生産当初から、刃の損傷のクレームはゼロです。また、完成後に全数を動作確認等しております。経験豊かな開発担当者の設計技術により、コンパクト性とメンテナンス性を追求しております。
厳しい管理体制の中、より高品質の製品作りの追究、特許製品等の研究開発を日夜、進めております。当社の製品は現在では日本国内はもとより、アメリカをはじめアジアの国々へも広く輸出されております。
機能部品は交換修理できるため、長く使うことができます。確かな技術と品質を保ちながら、リーズナブルで長く使えるよう生産しております。

小回りの利く対応力

OEM開発やラチェットケーブルカッターの商品分野においては、迅速な開発力、特許保有、鍛造による高耐久性において、世界トップクラスの工具メーカーと自負しております。メイドインジャパンならではの供給に対する責任感と、品質保証、小回りの利く対応力では他のどのメーカーにも負けません。 

すべてはエンドユーザーのために

これまで、世界中の工具メーカーへOEM供給してまいりました。世界中のエンドユーザーが、いかに安全で、快適に工具を使えるかを追求する中で、工具の小型軽量化や軽作業化が求められるようになってまいりました。そのようなエンドユーザーやメーカーなど、現場の切実な要望にいち早く応え、わたしたちは、日本で唯一の鍛造製手動ラチェットケーブルカッターのメーカーとなりました。